2018年12月1日土曜日

【秋の鎌倉2017】光明寺(材木座)

(^x^)こんばんは。MANIERAです。
昨年の秋に訪れた鎌倉のお寺を2回に分けて紹介します。
前編は、光明寺です。訪問時期は2017年11月下旬です。

※今回は、写真をクリックすると1280 pixel に拡大するようにしてみました。
 拡大後は、画面右上のXか、余白部分を押すと元の本文に戻ります。



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浄土宗大本山、鎌倉の光明寺(こうみょうじ)の総門です。
現在の門は1624年から1628ごろに再興されたもので、
元の門は1495年建立でもっと大きかったようです。






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光明寺は鎌倉の材木座にあって、 徒歩2分で海辺に出られます。
奥に富士山が見えてますね。






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総門脇にある案内図です。
こちらのお寺は拝観料はありません。
では境内に入ってみましょう。






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総門をくぐると正面に大きな山門が見えてきました。
間口16m、奥行き7m、高さ20mと、鎌倉の寺院では最大級の門です。

予備知識なしで訪れたので、こんな大きな門があるとは思っていませんでした。
中央の参道の左右は駐車場になってます。






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現在の山門は、1847年に再築されたものです。
五間三戸二階二重門といわれる門で、
1階が和風、2階が中国風になっています。






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1階部分は立派な柱が並びます。






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山門の横で猫がのんびり昼寝をしていました。






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山門の右手に蓮乗院(れんじょういん)というお寺がありました。
以前からあった蓮乗が、光明寺が1243年(諸説あり)に移って来た時に
子院となり蓮乗となったそうです。






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五間三戸(ごけんさんこ)とは柱で5つに間仕切りして、3つの間に戸を付けたものです。
中央に見える「天照山」の扁額は1436年に後花園天皇から賜ったものとの事です。
では、山門をくぐって先に進みましょう。






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山門をくぐると、広い境内の奥に補修中の大殿(本堂)が見えます。
大きな銅板葺きの屋根に、間口・奥行きとも25m、1698年建立の
鎌倉最大級の本堂で、国の重要文化財に指定されています。
左手の建物は開山堂、参道の左右に何本か見える樹々は桜の木です。






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本堂手前右手には大きな鐘楼堂があります。
鐘楼堂は1847年に建てられたもので、
現在の梵鐘は1961年に鋳造されたものです。






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鐘楼堂は総ケヤキづくりとのことで、柱上部の獅子や植物の造形が
木彫りと思えないほど見事なものでした。






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鐘楼の隣には、繁栄稲荷社の祠がありました。
開山の良忠上人が子狐を助けると、夢に出てきた親狐に薬草の種をもらい、
その薬草で、鎌倉に流行した病が収まったという由来があるそうです。
今はキツネと一緒に猫も祠を守っているようです。^^






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大殿(本堂)の前まで来ました。残念ながら、工事の幕で
正面が隠れていますが、中には入れるようです。






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階段の手前で靴を脱いで靴箱に入れてスリッパに履き替えます。






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階段を上がってみると想像してたよりきらびやかな堂内が見えてきました。
こちらのお寺は本堂内も撮影可になっています。






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おみくじの箱もかなり古そうで、いい感じに使い込まれています。






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とても広い外陣(げじん:参拝者の座る所)で驚きました。
百本柱のお堂としても有名だそうです。







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外陣にも大きな金色の天蓋があります。






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内陣の天井は歴史を感じさせる格天井(ごうてんじょう)で、きらびやかな
天蓋と幢幡(どうばん)がいくつも下がっています。





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内陣左手には大きな木魚と鏧子(けいす)が見えます。





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右手には経机(きょうづくえ)が並びます。






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天蓋の飾りのアップです。非常に細かい細工で、
沢山の鈴が付いています。上の方の鳥は、鳳凰かも。






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本尊の阿弥陀如来です。
穏やかなお顔をしています。






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本堂右手の方に庭が見えます。






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外廊下に出てみると枯山水がありました。
8つの石は、阿弥陀三尊と5人の高僧を表しています。






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次は本堂左手の方に行ってみましょう。






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本堂から開山堂の方へと斜めに渡り廊下が伸びています。






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渡り廊下の右手に池のあるお庭がありました。
右奥に見える建物は大聖閣(たいしょうかく)です。






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池は蓮池で、7月には観蓮会も行われるそうです。蓮は2種類で、
池の手前側に錦蕊蓮(きんずいれん)奥には古代蓮が咲くそうです。






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池には鯉が何匹も泳いでいました。






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大聖閣の正面です。法然上人800年大御忌を期して、
2011年3月に建てられたそうです。
八角形の2階を見ると誰かこちらを見ているような..。






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アップで見ると、仏像のようです。後で調べてみると、
お堂の2階には阿弥陀三尊が安置されているそうです。
金色の光背が西日を受けて輝き、非常に印象深く感じました。






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日が傾いてきて、空には、うろこ雲が出ています。





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10/15から3/31までは、参拝は16時まで、
それ以外の時期は17時までです。
もう時間なので、そろそろ帰りましょう。






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おなかが空いたので、材木座のお蕎麦屋さんで
お蕎麦を食べて帰りました。



(^x^)おしまい。






鎌倉光明寺 WEBサイト
 http://komyoji-kamakura.or.jp/





2018年10月14日日曜日

【山形・羽黒山】森の中の五重塔

(^x^)こんばんは。MANIERAです。
 今回は山形出張中に訪れた羽黒山神社について紹介します。
 ※ 訪問時期は2015年5月上旬です。


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山形県鶴岡市にある羽黒山は、山岳信仰の山として知られています。






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自動車で山形県道47号線 鶴岡羽黒線を羽黒山の方に向かうと大きな鳥居が見えてきます。
出羽三山神社大鳥居です。高さ20m幅15mの鉄筋コンクリート製で、1929年に作られました。

※ 2018年6月から建て替えのために解体工事を開始、2018年11月末には
鋼鉄製の新しい鳥居が完成する予定です。






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山の麓にある「いでは文化記念館」の横と、道路を挟んだ向かい側に無料駐車場があります。





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駐車場から100mほど歩くと、赤い随神門(ずいじんもん)に着きます。
門から山頂の本殿まで1.7kmあるそうです。では、参道を進んでみましょう。






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門をくぐると、いきなり下りの石段が続いています。






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下まで着いて振り返ると、ずいぶん高低差がありますね。






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門から5分ほど歩くと水の音がして、赤い橋が見えてきました。
秡川(はらいがわ)にかかる神橋(しんきょう)です。






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橋の上から須賀の滝(すがのたき)が見えます。江戸時代に
月山から8kmの水路を引いて作られたそうです。






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橋から5分くらい歩くと、「天然記念物 爺杉(じじすぎ)」という看板がありました。






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樹高30mの爺杉は、周囲10mの幹にしめ縄が巻かれ、樹齢1000年と言われています。
右奥に五重塔が見えてきました。先に進みましょう。






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季節は5月で、杉林の下生えの緑が鮮やかです。






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丸石の石畳を進んでゆくと...






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国宝 羽黒山 五重塔です。塔身は彩色を施さない素木造りですが、
ふいに雲間から陽が差すと、まるで金色に輝いている様に見えました。






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西暦930年代に平将門が創建したと伝わる東北地方最古の塔で、
現在の塔は1372年に再建されたそうです。
総高さは29.4mで、1966年に国宝に指定されました。






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塔の先端の相輪(そうりん)は、約7mの高さがあり、金属製の様です。
ランダムな感じの水煙が動きを感じさせます。






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軒には青銅製の風鐸(ふうたく)が下がっています。
屋根は、薄い木の板を重ねた こけら葺きです。






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江戸時代には、五重塔の付近に多くの寺院がありましたが、
五重塔以外は大部分、明治の廃仏毀釈で壊されてしまったそうです。






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ちなみに近くにあった火災報知機も、ちょっと塔のような形をですね。^^






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ではそろそろ、お地蔵さんに見送られながら、参道を登ってみましょう。






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一の坂を登っていきます。本殿までの参道は石段が続き、
途中何か所も小さな神社が建っています。
ここから先はずっと登りです。






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二の坂を登ってくると、「二の坂茶屋」が現れましたが、16時少し前で、もう閉まっていました。
当日の麓の気温は13度くらいで肌寒かったのに、ここまで登ってくるまでには汗だくです。^^






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茶屋から下界を見下ろすと、庄内平野が見渡せます。
参道は木で囲まれ、ここ以外はあまり開けた場所はありませんでした。






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茶屋の周りに綺麗な花が咲いていました。
さて、一息ついたのでまた登っていきましょう。






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参道の両脇には、樹齢350年から500年を越す大きな杉の木が400本ほど続き、
国の特別天然記念物に指定、ミシュラン・グリーンガイドでも三ツ星との事です。






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三の坂の途中に埴山姫神社があり、たくさんの5円玉や絵馬が結び付けられていました。
赤いひもは三山合祭殿にお参りして購入したお守りに同封されたもので、
これを結んでお祈りすると縁結びの御利益があるそうです。
こちらの神社は、2017年4月に強風による倒木で損壊し、解体されたそうです。






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さらに三の坂を登っていきます。なんでこんなに急なのでしょう。TT






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やっと三の坂を登りきると、参道左手に、羽黒山 斎館(はぐろさん さいかん)の門が見えました。
参拝客の宿泊所、食事処として使われていて、要予約ですが精進料理も頂けるそうです。






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やっと参道の石段の終点、山頂鳥居が見えてきました。
鳥居手前の左側に手水舎があります。





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手水舎で手と口を漱ぎ清めてから参拝します。






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一番下の広場付近から、てっぺんの「羽黒山」まで登ってきました。標高は414mです。
では境内に入ってみましょう。
※写真をクリックすると大きくなります。






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鳥居をくぐるとすぐに神社が二つ並んでいました。
左が厳島(いつくしま)神社、右が蜂子(はちこ)神社です。
蜂子神社は出羽三山神社開祖の蜂子皇子(はちこのおうじ)を祀っているそうです。






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さらに進んでゆくと、大きな三神合祭殿(さんじんごうさいでん)があります。
高さは28m、茅葺屋根は厚さ2.1mの立派な社殿で、
現在の建物は1818年に再建された物です。






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月山、羽黒山、湯殿山の三神を合祭した朱塗りの社殿で、
残念ながら補修の足場で良く見えませんが、
3つの神社の扁額(へんがく)が 掲げられています。






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三神合祭殿の向かい側には、鏡池(かがみいけ)があります。
年間を通じて水位が殆ど変わらず、多くの信仰を集めたそうです。






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池の隣に茅葺の鐘楼堂がありました。現在の堂は1618年に建てられたもので、
吊り下げられている「建治の大鐘」は 建治元年(1275年)に鋳造されたそうです。
いずれも国の重要文化財に指定されています。






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その先には同じくらいの大きさの神社が8つ並んでいました。
出羽三山に散在する百一末社(まっしゃ)の一部のようです。
※ 末社とは:神社本社の管理下にある小規模神社のこと






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時間も夕刻近く、雨も降ってきました。
神社の人以外、誰も見かけませんでした。






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さらに歩くと、出羽三山歴史博物館がありましたが、すでに閉まっていました。
先程の鏡池から出土した190個の銅鏡などが展示されているそうです。開館は 8:30-16:30 のようですが、建物の裏手に閉館中でも入れるトイレがありました。







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歴史博物館の先に駐車場と売店がありました。
路線バスも停まっています。






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また参道を歩いて降りようかとも思いましたが、雨も降ってきて、暗くなると危険なので、
バスで下山することにしました。 鶴岡駅前エスモール行き 17:15分の最終バスです。






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「いでは文化記念館前」のバス停で降りて、駐車場まで無事戻ってきました。
かなりの雨でしたが、大鳥居のあたりまで来ると遠くの空に陽が射してきました。






(^x^)おしまい。



参考リンク: 羽黒山五重塔の内部を特別拝観
2018年の4/28から11/4まで、五重塔の内部を一般公開しているので、
機会がありましたら訪れてみてはいかがでしょうか。
http://www.dewasanzan.jp/publics/index/143/