2011年11月27日日曜日

【横浜 山手】 7つの洋館 6.ブラフ18番館

(^x^)こんにちは。MANIERAです。

横浜市は、山手(Yamate)地区の 7つの西洋館を保存し、無料で公開しています。
2010年の5月初旬に、集中的にこれらの西洋館を見てきたので、順番に紹介しています。

今回は、ブラフ18番館(Bluff 18 Residence)です。





01
JR根岸線の石川町駅から坂を上ること数分、高台にある
ブラフ18番館の入り口にたどり着きました。






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ブラフ18番館の敷地からの眺めです。

ブラフ(bluff)とは、絶壁とか断崖の意味なので、館の名前は、
現在の立地場所から付けられたのかもしれません。

写真中央の細長い屋根が石川町駅で、線路は真っ直ぐこちらに伸びてきて、
ブラフ18番館の真下を根岸線のトンネルが通っています。






03
オレンジのフランス瓦が鮮やかな ブラフ18番館の正面です。

元々は山手45-1番館で、1923年の関東大震災後に建てられた外国人住宅ですが、
戦後は山手教会の司祭館として使用されてきました。

所有者の都合による1991年の解体時に、横浜市が解体調査を実施、部材の寄付を受けて、
今の場所の山手イタリア山庭園に移築復元され、1993年から一般公開されています。






04
ブラフ18番館は、建築面積150平米の木造2階建で、モルタル吹き上げ
仕上げの白い壁に、緑色の窓と鎧戸が良く似合っています。






05
入り口を入ると、ブラフ18番館の隣に「付属棟」があり、ギャラリーとホールの
貸し出しスペースになっています。この日は書の展示が行われていました。






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館内に模型がありました。右のかまぼこ型の長細い建物が付属棟です。

ブラフ18番館の本来の玄関は建物左のギリシャ風支柱のある部分ですが、
現在は、ブラフ18番館と付属棟の間の部分が入り口になっています。






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靴を脱いでブラフ18番館に入ると、建物の中央に廊下があります。
インテリアも、白とグリーンがテーマカラーのようですね。






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廊下の突き当りに、小さなピンクの花が飾ってありました。







09
廊下から右の部屋を見ると、ピアノのあるサロン(応接間)になっています。
丸いテーブルは復元されたカードテーブルとの事で、トランプするのに良さそうですね。






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サロンの照明はアールヌーボー風で、植物をモチーフにした美しいデザインです。






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「100年前のピアノ(洋琴)」と書かれた、古いピアノです。

ピアノの製造会社は、明治37年(1904年)東京で創業された「松本楽器合資会社」です。
横浜市港北区師岡町の村上邸で使用されていたものだそうです。






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燭台のついたピアノは初めて見ました。金具も優美な形ですね。






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サロンの隣、南側には、細長いサンルームがありました。
籐の寝椅子は昼寝するのに良さそうです。






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サンルームの電灯です。ガラスのシェードが涼しげです。






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サンルームを外から見たところです。右の大きな木は、札に大島桜と
書いてあったので、春にはとても良い眺めになりそうです。






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サンルームから、サロンの隣のリビングルームに入ります。
ソファーやテーブル、キャビネット等の家具は復元された「横浜家具」です。

「横浜家具」とは、山手地区に隣接した元町界隈で明治初期から製造販売されてきた西洋家具の総称です。
当初は居留地の外国人向けでしたが、その後、日本の上流家庭やホテル、官庁などで
広く使われるようになり、現在も元町で数々の西洋家具が製作されています。






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こちらはダイニングです。こちらの窓は台形にせり出した「ベイウィンドウ」になっています。
窓は列車のような上げ下げ式で、写真04 のように、外側から見ると鎧戸が付いています。

ちなみに、隣の厨房は、現在は事務室になっているので、見ることが出来ません。






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階段を上がって2階に行ってみましょう。






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階段に花が飾ってありました。






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2階の談話室です。 奥のドアの外はバルコニーになっていて、その下は先程見たサンルームになっています。






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各部屋の暖炉は、リビングに一つだけ残っていたマントルピースを複製して再現したものだそうです。






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ダイニングの真上に位置する展示室です。棚に世界の民族人形が飾ってありました。






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こちらの南アフリカとジンバブエの人形が、カラフルかつ独創的で、気に入りました。^^






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展示室の向かいに閲覧室があります。本棚の資料を閲覧することが出来ます。






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閲覧室の窓から外を見てみると、最初の写真01 の入り口が見えました。



* * *



ブラフ18番館は小さめでしたが、外も中も手入れが行き届き、
綺麗な花で飾られていて、大事に保存されている印象を受けました。


次回は、7つの洋館シリーズの完結編、「外交官の館」です。
(^x^)つづく。








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