(^x^)こんばんは。MANIERAです。
8月に、新江ノ島水族館(Enoshima Aquarium)に行って来たので、2回に分けて紹介します。
前回から大分時間が空いてしまいましたが、今回は後編です。
01
前回の「渚の体験学習館」を出て、近くの階段を下りると、「深海ゾーンⅡ」に入ります。
ここには、有人潜水調査船「しんかい2000(SHINKAI2000)」の実機が、
2012年7月14日から常設展示されています。
【しんかい2000 諸元】
全長 x 幅 x 高さ : 9.3m x 3.0m x 2.9m
吃水:2.5m
空中重量:24t
ペイロード:100kg
最大潜行深度:2000m
02
潜水調査船 しんかい2000は、 1981年に三菱重工神戸造船所で着水、
1983年から調査潜航を開始しました。
2002年の1411回目の潜航の後、2004年に引退しました。
球形の部分がコントロールルームで、観測窓が3つあります。
コントロールルームは耐圧球殻(材料NS90)になっていて、
内径2200mm、厚さは30mmあります。
NS90とは?
防衛省規格(NDS)で、NS の N は艦船用、S は鋼板 (Steel)、
数字は保証耐力値 (kgf/mm2: キログラム重毎平方ミリメートル) を意味します。
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船の左側にサンプルバスケット、右に油圧駆動のマニピュレーターがあります。
ちょうど、何かを掴もうとしていますね。
04
4kwのモーターでプロペラを駆動する主推進装置は、前後進の他に
左右60度首を振って、船を旋回させる事が出来ます。
水中速力は、巡航1ノット(毎秒5センチ程度)、最大3ノットです。
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コントロールルームの機器が(船の外の原寸模型に)展示されていました。
計器類は、ちょっとレトロな感じです。
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3人乗り(操縦者2名、観測者1名)ですが、椅子はひとつで、
他の二人はクッションの敷いてある床に座っていたようです。
覗き窓は結構小さいですね。
なお、ライフサポートは、3名に対し80時間以上、
2000mの通常潜航時間は、8時間だそうです。
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潜水艇の後ろに合った展示品です。
右からショットバラスト、浮力材、携帯トイレです。
ショットバラストは鉄の小さな球体で、潜航前に約700kgを搭載します。
電磁石を使った栓で保持されるので、電流を切るとバラストが落ちます。
浮力材はミクロン単位の中空ガラス球をエポキシ樹脂で固めたブロック状のもので
高い水圧下でも変形しない強度と浮力を保つそうです。
トイレは無いので携帯用トイレを使用するようです。
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潜水時は結構寒くなるらしく、足の先まで覆うタイプの
綿入りのつなぎが展示されていました。
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見た目がちょっとグロテスクな深海魚がたくさん並んでいました。
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側面の小さいプロペラは1.5kwのモーター駆動の補助推進装置で、左右にあります。
今まで見た事のある、他の博物館の深海調査船の展示は、実物大模型でしたが、
本物はさすがに、重量感・存在感が違いました。
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覗き窓は、円錐状のメタクリル樹脂製でした。板厚は90mmでかなり分厚くなっています。
ちなみにしんかい6500は、同じくメタクリル樹脂で板厚138mmあるそうです。
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しんかい2000の支援船である、海洋調査船「なつしま(NATSUSHIMA)」の
1/100スケールの模型です。一番後ろにしんかい2000が乗っています。
1/100スケールの模型です。一番後ろにしんかい2000が乗っています。
全長67.4m、幅13m、喫水3.6m、総トン数1739t、航海速力12ノット、航海距離10800マイル
定員55名、竣工1981年、造船所は川崎重工の坂出工場です。
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ラブカ(羅鱶、Frilled Shark)というサメの標本です。
水深500m-1000mの海底で生息し、全長2mに達します。
生きている化石と言われるように原始的な特徴を持ち、
外観からウナギザメとも呼ぶそうです。
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ミツクリザメ(箕作鮫、Goblin Shark)というサメの標本です。
浅い所から水深1300m以上の深海に生息し、推定6mにもなるそうです。
ツノの様に見える部分は実際はブレード状で、ロレンチニ器官(Lorenzini's organ)という
獲物の微弱な筋電流を感知するセンサーがあるそうです。
なお、普段は口は飛び出ていません。
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2階に上ると、小さなお土産コーナーがありました。
左上が、しんかい2000の紙箱に入ったキャンディー、
右上がシラスの入ったシラス最中アイスです。
左下は、チョウチンアンコウをイメージしたらしい深海まんじゅう、
右下は海の生き物のぬいぐるみです。
右端のグレーと赤色のリュウグウノツカイが可愛かったです。^^
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建物の南端に「イルカショースタジアム」という大きなプールがあって、
1日に4-5回、イルカやアシカのショーが行われます。
ちょうど始まる所なので、ちょっと見てみましょう。
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通路でアシカにボールを転がす役に、お客さんの中から子供が選ばれました。
子供はちょっとおっかなびっくりという感じですね。^^
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プールの縁にイルカが来ました。結構大きいですね。
おねえさんの腰にプロペラが付いていますがこれで水中を進むんでしょうか。^^
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「セーラー」という名前のオキゴンドウクジラです。 水族館に来て24年目で、かなり大きいです。
シャチモドキとも呼ばれる肉食だそうで、歯が鋭いです。
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イルカのジャンプ!
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みんなステージ前に集まって来ました。
真ん中のイルカの口に餌が投げ込まれています。^^
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イルカのプールの最寄りの階段を下りてゆくと、タッチプールというコーナーがありました。
相模湾や江ノ島の磯に住む生き物に直接触る事が出来ます。
小さなサメやエビ、ヤドカリやヒトデなどがいました。
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隅の方に、別の小さな水槽で、オオグソクムシ(大具足虫、Bathynomus doederleini)が
たくさんいました。大きさは10センチくらい、触った感じは結構柔らかく、
エビの様な感触でした。水は他の水槽より冷たかったです。
※ オオグソクムシのタッチプールでの展示は7月-8月の夏季限定でした。
※ 深海コーナーにいたダイオウグソクムシ(大王具足虫)は別種です。
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小さな(子供?)ネコザメにさわってみると、ウェットスーツのような感触でした。
触る前は噛まれないか、ちょっと心配でしたが、実際は大人しかったです。
黒い螺旋形の物はネコザメの卵で、触ってみると
柔らかめのプラスチックのような感じでした。
柔らかめのプラスチックのような感じでした。
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水族館の出口には大きなお土産コーナーが併設されていました。
これはどこでも同じようです。^^
(^x^)おしまい。
参考リンク: 新江ノ島水族館
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