2018年10月14日日曜日

【山形・羽黒山】森の中の五重塔

(^x^)こんばんは。MANIERAです。
 今回は山形出張中に訪れた羽黒山神社について紹介します。
 ※ 訪問時期は2015年5月上旬です。


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山形県鶴岡市にある羽黒山は、山岳信仰の山として知られています。






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自動車で山形県道47号線 鶴岡羽黒線を羽黒山の方に向かうと大きな鳥居が見えてきます。
出羽三山神社大鳥居です。高さ20m幅15mの鉄筋コンクリート製で、1929年に作られました。

※ 2018年6月から建て替えのために解体工事を開始、2018年11月末には
鋼鉄製の新しい鳥居が完成する予定です。






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山の麓にある「いでは文化記念館」の横と、道路を挟んだ向かい側に無料駐車場があります。





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駐車場から100mほど歩くと、赤い随神門(ずいじんもん)に着きます。
門から山頂の本殿まで1.7kmあるそうです。では、参道を進んでみましょう。






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門をくぐると、いきなり下りの石段が続いています。






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下まで着いて振り返ると、ずいぶん高低差がありますね。






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門から5分ほど歩くと水の音がして、赤い橋が見えてきました。
秡川(はらいがわ)にかかる神橋(しんきょう)です。






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橋の上から須賀の滝(すがのたき)が見えます。江戸時代に
月山から8kmの水路を引いて作られたそうです。






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橋から5分くらい歩くと、「天然記念物 爺杉(じじすぎ)」という看板がありました。






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樹高30mの爺杉は、周囲10mの幹にしめ縄が巻かれ、樹齢1000年と言われています。
右奥に五重塔が見えてきました。先に進みましょう。






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季節は5月で、杉林の下生えの緑が鮮やかです。






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丸石の石畳を進んでゆくと...






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国宝 羽黒山 五重塔です。塔身は彩色を施さない素木造りですが、
ふいに雲間から陽が差すと、まるで金色に輝いている様に見えました。






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西暦930年代に平将門が創建したと伝わる東北地方最古の塔で、
現在の塔は1372年に再建されたそうです。
総高さは29.4mで、1966年に国宝に指定されました。






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塔の先端の相輪(そうりん)は、約7mの高さがあり、金属製の様です。
ランダムな感じの水煙が動きを感じさせます。






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軒には青銅製の風鐸(ふうたく)が下がっています。
屋根は、薄い木の板を重ねた こけら葺きです。






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江戸時代には、五重塔の付近に多くの寺院がありましたが、
五重塔以外は大部分、明治の廃仏毀釈で壊されてしまったそうです。






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ちなみに近くにあった火災報知機も、ちょっと塔のような形をですね。^^






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ではそろそろ、お地蔵さんに見送られながら、参道を登ってみましょう。






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一の坂を登っていきます。本殿までの参道は石段が続き、
途中何か所も小さな神社が建っています。
ここから先はずっと登りです。






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二の坂を登ってくると、「二の坂茶屋」が現れましたが、16時少し前で、もう閉まっていました。
当日の麓の気温は13度くらいで肌寒かったのに、ここまで登ってくるまでには汗だくです。^^






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茶屋から下界を見下ろすと、庄内平野が見渡せます。
参道は木で囲まれ、ここ以外はあまり開けた場所はありませんでした。






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茶屋の周りに綺麗な花が咲いていました。
さて、一息ついたのでまた登っていきましょう。






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参道の両脇には、樹齢350年から500年を越す大きな杉の木が400本ほど続き、
国の特別天然記念物に指定、ミシュラン・グリーンガイドでも三ツ星との事です。






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三の坂の途中に埴山姫神社があり、たくさんの5円玉や絵馬が結び付けられていました。
赤いひもは三山合祭殿にお参りして購入したお守りに同封されたもので、
これを結んでお祈りすると縁結びの御利益があるそうです。
こちらの神社は、2017年4月に強風による倒木で損壊し、解体されたそうです。






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さらに三の坂を登っていきます。なんでこんなに急なのでしょう。TT






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やっと三の坂を登りきると、参道左手に、羽黒山 斎館(はぐろさん さいかん)の門が見えました。
参拝客の宿泊所、食事処として使われていて、要予約ですが精進料理も頂けるそうです。






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やっと参道の石段の終点、山頂鳥居が見えてきました。
鳥居手前の左側に手水舎があります。





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手水舎で手と口を漱ぎ清めてから参拝します。






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一番下の広場付近から、てっぺんの「羽黒山」まで登ってきました。標高は414mです。
では境内に入ってみましょう。
※写真をクリックすると大きくなります。






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鳥居をくぐるとすぐに神社が二つ並んでいました。
左が厳島(いつくしま)神社、右が蜂子(はちこ)神社です。
蜂子神社は出羽三山神社開祖の蜂子皇子(はちこのおうじ)を祀っているそうです。






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さらに進んでゆくと、大きな三神合祭殿(さんじんごうさいでん)があります。
高さは28m、茅葺屋根は厚さ2.1mの立派な社殿で、
現在の建物は1818年に再建された物です。






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月山、羽黒山、湯殿山の三神を合祭した朱塗りの社殿で、
残念ながら補修の足場で良く見えませんが、
3つの神社の扁額(へんがく)が 掲げられています。






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三神合祭殿の向かい側には、鏡池(かがみいけ)があります。
年間を通じて水位が殆ど変わらず、多くの信仰を集めたそうです。






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池の隣に茅葺の鐘楼堂がありました。現在の堂は1618年に建てられたもので、
吊り下げられている「建治の大鐘」は 建治元年(1275年)に鋳造されたそうです。
いずれも国の重要文化財に指定されています。






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その先には同じくらいの大きさの神社が8つ並んでいました。
出羽三山に散在する百一末社(まっしゃ)の一部のようです。
※ 末社とは:神社本社の管理下にある小規模神社のこと






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時間も夕刻近く、雨も降ってきました。
神社の人以外、誰も見かけませんでした。






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さらに歩くと、出羽三山歴史博物館がありましたが、すでに閉まっていました。
先程の鏡池から出土した190個の銅鏡などが展示されているそうです。開館は 8:30-16:30 のようですが、建物の裏手に閉館中でも入れるトイレがありました。







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歴史博物館の先に駐車場と売店がありました。
路線バスも停まっています。






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また参道を歩いて降りようかとも思いましたが、雨も降ってきて、暗くなると危険なので、
バスで下山することにしました。 鶴岡駅前エスモール行き 17:15分の最終バスです。






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「いでは文化記念館前」のバス停で降りて、駐車場まで無事戻ってきました。
かなりの雨でしたが、大鳥居のあたりまで来ると遠くの空に陽が射してきました。






(^x^)おしまい。



参考リンク: 羽黒山五重塔の内部を特別拝観
2018年の4/28から11/4まで、五重塔の内部を一般公開しているので、
機会がありましたら訪れてみてはいかがでしょうか。
http://www.dewasanzan.jp/publics/index/143/







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