2012年7月14日土曜日

【北鎌倉のアジサイ】 2. 明月院


(^x^)こんばんは。MANIERAです。

6月下旬、北鎌倉のアジサイを見てきたので、2回に分けて紹介しています。
今回は明月院(めいげついん)です。



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明月院の正面入り口です。北鎌倉駅から700m程の場所にあります。
アジサイの名所で、「あじさい寺」として知られています。
境内は1984年に国の史跡に指定されました。






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総門から境内に入ります。

開門は通常、9:00-16:00 ですが、6月は 8:30-17:00 です。
拝観料は、通常300円ですが、6月のみ500円です。

看板に「写真撮影の三脚、一脚使用は終日禁止です」と書いてあります。
ちなみに、トイレは総門を入って左の方にあります。






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総門から中に入ると鬱蒼とした緑の中に、アジサイが沢山咲いています。
境内全体では約2000本になるそうです。





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こちらのお寺のアジサイは95%が「姫あじさい」で、
日が経つにつれて、淡い青から濃い青に変化するそうです。






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総門の斜め左の方には、小川を越えるように、
桂橋という木製の階段付きの橋がかかっています。






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両脇のアジサイに囲まれながら、参道の石段を登ります。






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石段を登り切ると山門があります。

山門を入って右の方に兎の小屋がありましたが、
この時は掃除中のためかウサギの姿は見当たりませんでした。






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総門の先に「方丈」の額が掲げられた本堂があります。本尊は聖観世音菩薩です。

明月院は1160年創建の明月庵が起源だそうです。
1256年にはこの地に最明寺が建てられ、これが後に禅興寺として再興され、
塔頭としての明月庵は明月院と改められました。

1868年に禅興寺が廃寺になり、明月院だけが残ったそうです。






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本堂の座敷の向こうに、円窓があり、庭の景色が見えます。






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本堂の脇に、「本堂後庭園」への入口がありましたが、入口は封鎖されていました。

「花菖蒲の公開は終了いたしました。次回は12月1日からの紅葉期公開となります」という
張り紙がありました。

この本堂の後ろ側の庭園は、花菖蒲の開花期の6月初旬頃と、
紅葉期の12月初旬頃のみの公開で、
拝観料とは別に、500円の入場料がかかるそうです。






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本堂の向かいには、枯山水のお庭がありました。






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何か建物が見えますね。本堂横の階段を上ってみましょう。






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開けた場所に、開山堂がありました。

1380年頃、境内に建立されていた 宗猷堂(そうゆうどう)を後に、開山堂としたものです。
堂内中央には、開山の 密室守厳(みっしつしゅごん)禅師の木造が祀られています。

開山とは?: 寺院を創始する事、寺院を開創した僧侶。





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開山堂の周りは断崖に囲まれています。
手前に見える井戸は鎌倉十井(じゅっせい)のひとつ、「瓶(つるべ)の井」です。

岩盤を垂直に掘り貫いて造ったとみられ、
その内部が水瓶のようにふくらみがある事から
そのように呼ばれたそうで、今でも使用できるそうです。

鎌倉十井(じゅっせい)とは、水質があまり良くなかった鎌倉で
特に良質の水が湧いたと伝えられる10の井戸の事。






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開山堂の左側には、岩に穿たれた「明月院やぐら」があります。
中世鎌倉特有の洞窟墳墓で、間口7m、奥行き6m、高さ3mあります。

壁面中央には大きな釈迦如来と多宝如来の二仏、
両脇には16の羅漢が浮き彫りになっています。

中央には明月院の中興の開基、上杉憲方(のりかた)を祀る
宝篋印塔(ほうきょういんとう)と、香炉が安置されています。

開基とは?:  寺院の創始にあたって経済的に支持した者。






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開山堂の近くに座っていた、「花想い地蔵」です。
鉢にアジサイを乗せています。
良く見ると、青い花のネックレスとピアスをしています。^^






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花想い地蔵の近くには、7つの小さなお地蔵さんが並んでいました。
赤や黄色のお布団で寝てるようにも見えますね。^^






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本堂を背にして左側の参道を下りてゆくと、竹林があります。
右端の竹に、「竹の白い粉を触りますと人によってはかぶれます」と張り紙がしてありました。






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庭の休憩所の近くには、姫あじさい以外も咲いていました。
これはアマチャかな? それともガクアジサイかな?






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白に紫の縁取りの珍しいアジサイも咲いていました。

ジャパーニュ ミカコ(Japanue Mikako)という
2003年に農水省に登録された新しい品種の様です。 






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前回の東慶寺でも見かけましたが、庭師さんが庭の手入れをしていました。






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もう閉山の時間です。そろそろ帰りましょう。
おや、橋の中央の手摺に何かいるような...?






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兎と亀が川を見ていました。 かわいいですね。^^

この日もらった明月院のパンフレットの表紙も
本堂の円窓の前にウサギというものでした。





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橋の先では、小さな子供くらいの大きさの「青地蔵」が見送ってくれました。
青いマントに、赤い象の形のネックレスをしていて、
帽子はなぜかヘリーハンセンでした。^^




【参考情報】
明月院 所在地(google map)






(^x^) おしまい。



2012年7月7日土曜日

【北鎌倉のアジサイ】 1. 東慶寺

(^x^)こんばんは。MANIERAです。

6月下旬、北鎌倉のアジサイを見てきたので、2回に分けて紹介します。
今回は東慶寺(とうけいじ)です。



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14時ごろ、JR横須賀線の北鎌倉駅に着きました。小さな木造の駅です。
とても天気が良くて、平日でしたが、観光客や遠足の子供たちも多かったです。






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駅を出て、鎌倉街道(県道21号線)を南の方に向かって歩きます。
道路脇にもアジサイが咲いていました。






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200メートル程度歩くと、右手に東慶寺の入口があります。






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東慶寺は、もともと 1285年に 北条貞時が建立し、
その母親の覚山尼が初代住職となった寺です。

1903年までは尼寺で、1905年に禅寺へと変わり、現在に至ります。

女性から離婚できなかった時代には、このお寺に駆け込めば、
離縁できる「縁切り寺」でした。






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山門への階段の脇には様々なアジサイが咲いています。






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山門の先には受付があります。開門は午前8時半、
閉門は午後5時(11月~2月は午後4時)です。
拝美料(拝観料)は100円です。

境内が手狭のため三脚使用や、一カ所に
留まっての写生などは禁止されています。






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山門脇にも淡い水色のアジサイが咲いていました。






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アジサイの先に茅葺き屋根が見えますね。






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茅葺き屋根の建物は鐘楼でした。屋根の梁に沢山のお札が貼られています。
鐘の下がっている天井を良く見ると、龍の絵が描いてあります。






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鐘楼の脇の庭には梅の実が沢山落ちていました。
毎年7月上旬に 境内の梅で作った
梅ジャム、梅ジュースなどが販売されるそうです。






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参道を奥に向かってみましょう。






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参道の左手に苔生した屋根の門がありました。






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門は「寒雲亭」という茶室の入口のようです。
もともと裏千家にあった建物を、1960年に移築したそうです。

破風(はふ)下の額の「寒雲」という文字は、千利休の孫、
千宗旦(せんのそうたん)が書いたようです。






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参道の正面には仏像がありました。参道はさらに斜め右へ続きます。






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仏像の手前で、右を見ると門があり、その奥に本殿「泰平殿」がありました。
本殿の中には本尊の釈迦如来坐像があります。






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仏像の脇を通り過ぎると、宝物館の「松ケ岡宝蔵」があります。
今回は時間がなくて見られませんでしたが、東慶寺伝来の寺法書や、
駈け込みを記録した松ヶ岡日記などが収められているようです。

午前9時半から午後3時半までの開館、入館料は300円、
月曜休館(祝祭日除く、年末年始も休み)

「ショップまつがおか」という、お店も併設されていて、こちらは無料で入れます。
和風の可愛い封筒やノート、香立てなどもあるので、ちょっと覗いてみるのも良いかも。
ショップ まつがおか: http://www.tokeiji.com/shop/info/






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宝物館の隣の井戸の近くに小さな仏像がありました。






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さらに進むと、大きな木が立ち並び、右手には大きな岩肌が見えています。






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岩肌に向かって、写真を撮っている人が沢山いました。






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岩には紫の星形の花が咲いていました。 札に「岩たばこ」と書いてありました。
名前は葉っぱがタバコの葉に似ているためで、実際はタバコの仲間ではないようです。






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先に進み、階段を上ります。 この辺まで来ると、風を受けて
ざわざわする木々の音と、鳥の鳴き声しか聞こえません。






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木々の間には、地面と一体になったような石仏がありました。






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竹林を見ながら、さらに階段を上ります。






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突き当たりは、うっそうとした緑に囲まれた墓苑でした。

帰ってからwebで調べて驚いたのですが、 和辻哲郎や、鈴木大拙、西田幾太郎、谷川徹三、
小林秀雄など教科書でよく目にする、錚々たる文化人たちのお墓があるようです。







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そろそろ、東慶寺を後にして、アジサイで有名な明月院に向かいましょう。








(^x^)続く。





【参考URL】
東慶寺Webサイト
http://www.tokeiji.com/